|
トップ | > | 新卒就活支援サービス | > | ES添削指導サービス | > | ESを書くと云うこと |
ESを書くと云うこと |
ーA2Zメソッドの正しい理解の為にー
T)採用のプロセス全体から考えることが重要です。 |
採用プロセスを結果から遡って考えてみましょう。 就活の目的(最終目標)は応募する企業からの内定をもらうことに尽きる のです。 内定をもらわない前に志望企業の就職後のことを考えても仕方ありません。 内定をもらってからどの企業に就職するかを決定するのであって、内定を もらえない企業について学生の選択権はないということ、つまり企業が 内定を出すまでは全ての決定権を持っていることを一度確認しておき ましょう。 |
それでは、内定の決定権を持っている企業にとってESとは何かと云うこと に なります。 もちろん、ESを使って公募することで広く人材候補を集めることが目的 ですが、 社会に対して就活の機会をオープンにしているという企業イメージ としての宣伝効果もあります。 コネだけの採用では企業の社会貢献をアピールすることは難しい側面が あるわけです。 一方、採用を担当する企業の人事部にとってはこの公募が大変な労力と 負担になっていることも確かなことです。 ネットを使い、ESを効率よく大量に収集することは容易になりましたが、提出 されたESの中 から良い人物を選び出すプロセスが新たな負担と課題に なっています。 |
人物選定基準が何かということは個々の企業によっても違っています。 例えば 本人の人柄、実力を最大限重視するケース、語学能力や海外経験 を重視するケース、指定校制度で出身校を限定するケース等です。 又、その選考課程がオープンにされることは基本的にありません。 この辺りは個別企業毎の対応ということになりますが、就活する学生に とっては内定の結果だけが知らされるというブラックボックス状態で悩みの 多いところでしょう。 いずれにせよ、提出されたESが採用担当により評価、判断されるわけですが、 実務的には足きり的な要素が多いのも事実です。 |
例えば、50人の新卒を採用する企業に2,000人の応募があるような競争率の 高い場合、ESの段階で200人に絞り込むこと(競争率10倍)になります。 その後、第一次面接で100人までに絞り込み、最終的には50人(プラス補欠 要員)に絞り込むというプロセス(競争率4倍)になるわけです。 実務的には、2,000人の応募者の中からES上の欠点を機械的に探すことが 先になります。 これで1,000人が落ちます。 その後、欠点のない1,000人のESの中からよりアピールポイントのある200人 分のESを選別することになります(この時点で合計1,800人が落ちる)。 こちらの方が効率的に絞り込みをできるからです。 その意味では、最初の段階では減点主義の選別の意味合いが強くなり、 足きりの口実を与えるような不注意なESの表現は避けることが大切になります。 見方を変えると、当初応募した中で1,800人もの多くの学生が面接の自己 アピールの場もなく、本人の提出した少し欠点のある、アピール度の足りない ESだけで振り落とされているということになります。 この残された200人になるのか、振り落とされた1,800人になるのかはESの 内容次第ということでESの重要性(競争率10倍を突破できるか否か)が理解 できると思います。 |
U)では、内定を勝ち取るためのESとはどんなものでしょうか。 |
@ 誠実さ A 行動力 B コミュニケーション能力 |
誤解を避けるために敢えて説明すると、職能(資格等)等も確かに考慮されます。 しかし、新卒の場合、企業は入社後の社内教育での育成を前提に採用を考えて いるわけで、現在持っている能力よりは将来伸びる可能性(ポテンシャル)に 期待をしている部分が多々あります。 従い、多くの企業で入社後の職種を限定しない方式が採られます。 これが、就社であって就職ではないという言葉で表されるわけです。 もちろん、即戦力期待の企業もあり、一概には言えませんが、一般的には大学 での机上の勉強より入社後の実務での社内教育、訓練(OJT)に重きを置いて いる姿勢がみられます。 企業にとっては長期にわたる教育投資を覚悟(リスクテイク)しているわけです。 |
結果的には、自分たちと同じ職場で長期にわたり働く仲間として期待される 人物像が以上の資質に集約されるわけです。 端的に言えば、組織の中で自立しながらも周りと協調性を持って正直な言動 で積極的に動く人が求められているということになるでしょうか。 この人物像に沿った形でESの内容が表現されていれば、企業として採用の 可能性は高いと云うことになります。 このことは、採用活動全体を通じて見られることで、ESに限ったことではなく、 個人面接でも試されることですので念頭に置いておきましょう。 |
V)さて、ESを書く上での注意点はどうかということになります。 |
自分を上記の観点からできるだけアピールするということですから自ずと やるべきこととやってはいけないことが見えてくると思います。 又、読む人に対して分かり易く、印象に残るような工夫も必要になってきます。 以下のようにポイントをまとめてみました。 |
1) 結論を簡潔,明確に表現する |
これは最も重要なポイントです。ESで聞かれている質問に対する答えは、 早いタイミングできちんと書きましょう。 例えば「あなたの強みはなんですか。その強みを生かして何をしましたか」 という問いにたいしては「私の強みは〜です。この強みを活かして…をしました」 という表現にすれば、読み手に何を書こうとしているのかが明確に伝わります。 回りくどい、結論のはっきりしない文章や状況説明に終始して書き手の姿勢や 思考,感動が見えない(ストーリー性のない)文章は、多くのESに目を通す採用 担当には混乱と苦痛を与えるだけでアピール度は低いと言えます。 写真を添付する場合も自分のアピールポイントを明確にできる写真を選択 しましょう。 例えば、有名な建物、風景写真よりも活動している自分の写っているものの ほうがより説得力と現実味があり、アピール度は高くなります。 |
2) 論理構成と文章構成を統一させる |
社会人の書く文章は基本的には実務的且つ論理的なものです。 自分の書いたESの文章が論理構成として明確か、又、文章の表現がその 論理に沿った形になっているかを再確認してください。 簡単にいうと、何か情報を出したら、次に出る情報が何かということが論理的 に予測できるものほど読みやすいものになるからです。 又、逆説的な表現等、奇をてらった表現は避けた方が賢明です。 |
3) 余分な、無駄な表現を避け、分かり易くする |
自分の考えを前面に出すことを基本にしてそれ以外の部分は必要最小限に 留めるようにします。 冗長な表現、重複表現はアピール度を下げます。 例えば、ESの他の項目に記載してあること(自分が○○大学の3年生で、 どこの出身である)を重複して書く、「21世紀はアジアの世紀であり…」 「御社では…を中期目標としており」のような常套句や事実の再確認に すぎない文を挿入することは避けるようにして下さい。 自分のESに表現された内容が採用担当者に選ぶ為の判断材料を与える ているか、問いに対して何らかの意味のある的確な回答となっているか どうか、再確認して下さい。 そして「これは別に言わなくてもほとんど変わらない」という文章は削り、 意味のある文章だけを残すようにしましょう。 |
4) 他の人と差別化した話題を選ぶ |
アルバイトの話(塾講師や家庭教師)、サークルのイベント関連の話などは、 他の人と重複する可能性が大いにあります。 同じ話題でアピールするのは大変な労力と高度な文章力が必要です。 できるだけ自分にしかない話題を選べばその分アピール度は上がります。 只、余りにも奇をてらった話題を選ぶことは慎重にしてください。 ESで自分の経験について書く際に、自分の今までの体験、経験を徹底的に 棚おろし(エピソードの検証)して、企業の求める3つの資質 @誠実さ, A行動力、Bコミュニケーション能力に対応してアピールできそうな経験談を 選択して下さい。 |
W)最後に、個人の文章力とは別に文章を書くために、 以下のような部分には十分に 気を配りましょう。 |
1)誤字、脱字がないか 2)必要な主語が抜けていないか 3)主語と述語の関係がおかしくなってないか 4)形容詞の修飾関係(何がどれにかかっているか)は明確か 5)文が長すぎないか 6)何通りにも解釈できるような文章になってないか 7)敬語の使い方を間違っていないか 8)口語的になりすぎていないか、逆に堅すぎる敬語が混じって 不自然でないか |
以上、一般的な説明をしましたが、ご自身のESの作成となると思っているほど には良いESを作成することができないことも現実ではないかと思います。 自分だけの思い入れ、期待感から過剰な思い込み、的はずれな自己 アピール、自分の能力の過小評価等、他の人のことであれば簡単に見分け られることが、自分のこととなると中々冷静には判断できないものです。 ご本人を全く知らない第三者の目から見たご自身の姿をプロによる個別指導 (A2Zメソッド)の形で確認してみることは非常に大切になってきます。 このA2Zメソッド個別指導のプロセスを通じて企業の採用担当者の考え方、 感じ方を実感でき、それに対応する術を習得できれば就活で有利になる ことは間違いありません。 |
*A2Zメソッドについて カウンセリング、コーチングの理論をベースに新しく開発された個人指導 方法で従来のテクニック主体の指導方法とは根本から異なるものです。 個人を人格全体として捉え、個性を尊重しつつ指導することを目指 しています。 全てを網羅するという意味合いからA2Zメソッド (アルファベットの初めのAから最後のZまで)と命名されました。 |
トップ | > | 新卒就活支援サービス | > | ES添削指導サービス | > | ESを書くと云うこと |